1986年入社。製造部門一筋で、生産技術グループ、品質保証グループを経て、2016年に当工場の工場長に就任。仕事のモットーは、「創意工夫」。趣味は「金魚の飼育」。
当工場が製造しているのは、除湿剤(湿気取り)では主に「ドライペット 引き出し・衣装ケース用 12枚入」です。12枚入りがメイン商材になりますが、輸出品も含めますと1枚入り~24枚入りの数種の仕様がございます。
当製品はおかげさまで多くのご家庭でお使いいただいておりまして、去年くらいから製造ラインをフル稼働させて対応しております!
除湿剤の他、防虫剤、消臭芳香剤の製造もしております。
「ドライペット 引き出し・衣装ケース用 12枚入」は、製品を引き出しの中に入れておくだけで、カビ対策ができます。
また、袋の内部にある塩化カルシウムが湿気を吸ってゼリー状になるので、除湿効果がひと目でわかります。
効果はご家庭の条件にもよりますが、3~4ヵ月程度でしょうか。
この製品で絶対に起こしちゃいけないトラブルは、湿気を吸ったゼリーが外に漏れてしまうこと。
ゼリーが漏れ出さないよう製造するというのが、製造上の一番のミッションです。
製品は印刷フィルムと透湿フィルムを貼り合わせて出来ており、その中に湿気を吸う塩化カルシウムと、液体がゼリー状に変わる保水剤が入っています。
貼り合わせ部分が剥がれてしまったり、原料がかみこんでいたりすると漏れの原因になります。そのため、当工場では徹底した品質管理を行っております。
製品の品質管理は、業務課、製造課、品質管理課のそれぞれのセクションで行っており、簡単に分けると業務課は「原料の受け入れ検査」、製造課は「製造工程ごとの検査」、品質管理課は「工程ごとの抜き取り検査」や「完成品の検査」になります。
まず業務課が原料を資材メーカーに発注し、納品された原料に対して受け入れ検査を実施。
納品物と一緒に「こういう試験をして、こういう結果でした」という書面が来ますので、それが合格であるか確認し、外観も異常がないかチェックします。
受け入れ検査で問題がなければ、製造課が製造に入ります。
製造方法について細かく規定した製品規格書に基づき、各工程で製造・工程検査を実施しております。
工程検査のチェック項目は20くらいでしょうか。すべて製品規格書に基づいたチェック項目で、1~2時間おきに必ず実施いたします。
さらに、品質管理課も製造ラインを巡回して抜き取り検査を行い、製造課と品質管理課、2つの目でダブルチェックしております。
はい、二重三重のチェック体制で行っております。
たとえば、原料である塩化カルシウムの量の計測。事前に機械でも計測しておりますが、従業員が一部抜き取って天秤に乗せ、正しい量であるかを人の目でも確認するようにしております。
また、製品を無作為にピックアップし、その製品の内部に水を注入し上から圧力をかけて漏れや破裂が起こらないか検査したり、画像装置で内部の状況を確認したりしております。
機械でも複数の検査を通して確認しているのですが、必ずしも100%OKとは限りません。
100%を目指すためには、機械と人との両方の確認がどうしても必要なんですよね。
まず原料である塩化カルシウムと保水剤を製造ラインに投入します。
印刷フィルムと透湿フィルムを貼り合わせて製袋しながら、規定量の原料を充填。各工程において徹底した工程検査や抜き取り検査を行い、包装して仕上げます。
塩化カルシウムおよび保水剤を生産ラインに投入します。
フィルムを製袋しながら原料を充填していきます。
製品を1シートずつ、画像装置を用いて検査します。
製品を1シートずつ、重量検査を行います。
12シートを数量確認し、防湿性の袋に入れてシール包装します。重量検査をしたら完成です。
社員、パート、派遣社員が協力しながら働いております。
雇用延長もあり一応60歳が定年ですが、60歳を過ぎても働いていただいている方もいますね。
慣れている仕事だということもありますが、働きやすい環境ではないかと思っております。困りごとや改善要望が率直に言えるような雰囲気づくりを目指しています。
まずは「法令順守」です。工場ですと労働基準法、安全衛生法、消防法、派遣法など守るべき法令がかなりございます。
あとは、工場目標である「無事故無災害の継続」「不適合品出荷の防止」「改善活動による工場利益率のアップ」を全従業員で共有し実践いくことです。
やはり無事故・無災害がずーっと続くっていうのと、クレーム件数が減ってくるというのはすごくうれしいことですね(笑)。
クレームをゼロにするためには、不適合品を工場の外に絶対に出さないことです。
適宜改善や予防処置を行ってゼロを目指してまいります。
やっぱり当工場で製造した製品が店頭に並んでいて、なおかつお客様がそれを手に取って購入していただいた時が一番うれしいですね。
うちの製品をカゴに入れてくださっているお姿を見かけると、「ありがとうございます!」って心の中で思うんです(笑)。
自社製品への自信と愛着が強い分、他社様の製品を手にしているお姿を見ると、ドライペットをおすすめしたくなります(笑)。
安全で安心できる製品を提供してまいります。
みなさま、ぜひご使用ください!これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
所在地:〒971-8124 福島県いわき市小名浜住吉字西沖14-5
TEL:0246-58-4455 FAX:0246-76-0025
取材:2017年2月