 
				 
			
1986年入社。九州工場、生産物流管理グループ (旧生産管理グループ)、福島工場を経て、2013年に当工場の工場長に就任。仕事のモットーは、「チームワーク」。趣味は「映画鑑賞」。
当工場が主に製造しているのは、「ドライペット コンパクト 本体」と「ドライペット 引き出し・衣装ケース用 12枚入」です。消費者の皆様の認知度が高く、店頭でもよくみかける製品かと思います。両製品とも当工場が西日本エリアの供給を一手に担っています。
当工場では原料の調達から製品化までの工程を担当しています。製品設計および原材料仕様の決定は本社で行っており、当工場では本社で決定した規格を元に製品を製造しています。ただ、製造ライン上、仕様変更をしたほうがよいという現場の声が上がれば、適宜検討し本社に改善提案をすることもあります。


タンクタイプの除湿剤「ドライペット コンパクト 本体」は、詰め替えができる省ゴミタイプの製品です。薬剤袋内にある塩化カルシウムの白い粒が湿気を吸うと液体になるのですが、液体を通さないフィルムで覆われているので液漏れしません。
コンパクトなサイズなので様々な場所でお使いいただけます。容量が小さいから湿気をあまり吸わないんじゃないかと思われがちですが、実際はそのようなことはありません。

シートタイプの除湿剤「ドライペット 引き出し・衣装ケース用 12枚入」は、引き出しや衣装ケース内に入れておくだけで湿気がとれて、防カビ対策になります。シートの中の薬剤がゼリー状になるので、除湿効果が目に見えてわかります。

原材料に塩化カルシウムを使用しているので、鉄製の設備が非常に錆びやすいんです。設備が錆びるとその錆びが製品に混入してしまうこともあり、その場合、製品の安定供給が難しくなってしまいますので、毎日設備保全を徹底して行っています。
具体的には湿気対策を行っていて、湿気を下げることで錆びを防ぐことができます。できるだけ鉄製のものを使わないようにしていますが、一部どうしても鉄製の設備もありますので、作業終了時には必ず拭き上げて錆びのチェックをしています。

また、「ドライペット 引き出し・衣装ケース用 12枚入」には、ゲル化するための増粘剤パウダーを使用していますので、そのパウダーが飛散すると製造ラインがベタついてしまいます。そのため、パウダーの飛散を抑えるために空調管理をしっかり行っています。

						
						従業員が作業しやすい環境を整えることです。
                        基本的に、製造ラインをきっちり整備さえすればトラブルも事故も発生することはありません。ミスが起こらなければ、その分余計な作業をしなくて済み、ロスが生じることもなく、安定した製品を供給し続けることにつながります。
						
製造ラインに不具合が起きないようにし、常に従業員が安全に作業できる環境を整えるようにしています。
万一、問題が起こった際には、その発生根源がどこにあるのか原因を追究し、発生根源から解決を図るようにしています。そのほうが、よい結果が生まれやすいですから。
						
						明るい人たちが多く、皆和気あいあいと楽しくやっています。
                        九州の地域性もあるかと思いますが自分の意見をしっかり言う従業員が多いので、個々が感じたことをその都度で言ってくれて、問題意識を持って仕事に取り組んでくれています。ですから、日々いろんな議題が上るから面白い(笑)!従業員が真剣な分、私もそれに真摯に応えていきたいと思っています。
						
						
						また、九州工場ならではのことですが、作業効率化や安全性の向上などを図るために、従業員が自ら簡易的な設備を制作することがあります。製造ライン上においても、従業員による自作設備が存在します。
						よりよい製造環境を構築するために、従業員自らが意見を出し行動に移すことができるのが、九州工場のよさですね。
                        


						
						20代から60代まで幅広い年代の従業員がいます。
                        長年勤めている方が多く、雇用延長があるので定年を過ぎても働いていただいている方もけっこういますね。また、ここ数年で20代の社員も増えてきています。
                        
九州工場は次世代に技術を継承する時期にあり、若い社員を育成してリーダーとして次の担い手になっていってくれることを期待しています。九州工場だけだと井の中の蛙になってしまうので、いろんな部署を経験して成長していってもらいたいですね。

製造ラインで働く従業員は、まず始業前点検を行い設備に異常がないことを確認します。そして始業前に朝礼を行い、メンバーの体調を確認し合いながらその日の段取りを確認し、製造活動が始まります。就業後は清掃を行い、翌日の準備を行います。
管理職である私は、製造ラインのチェックをしながら従業員の安全や体調に気を配るようにしています。社長も言っていますが、従業員への声かけは大事です。工場ではチームで動いているので、一人でも元気のない従業員がいればそれが他の人にも波及していってしまいます。風邪を引いていたら周囲がバックアップしますし、何か問題があれば話を聞いて対処していきます。一日の製造目標を達成して「今日も頑張ったね」とチーム内で労いあって、達成感を持って帰宅してもらえたらいいですね。
                    原料である塩化カルシウムを製造ラインに投入し、規定量を透湿袋に入れます。
                    その上から透湿フィルム、アルミフィルムの順に貼り付けてフタをします。 各工程において徹底した工程検査や抜き取り検査を行い、容器を密封して完成です。
                    

塩化カルシウムを透湿袋に入れます。
 
							塩化カルシウムの入った透湿袋を熱でシールします。
 
							製品の内部に水を注入し圧力をかけて漏れや破裂が起こらないか検査します。
 
							透湿袋が入った容器にアルミフィルムを貼り付け、密封します。
 
							ダンボールに詰めて完成です。
						
					原料である塩化カルシウムと保水剤を製造ラインに投入します。
                    印刷フィルムと透湿フィルムを貼り合わせて製袋しながら、規定量の原料を充填。 各工程において徹底した工程検査や抜き取り検査を行い、包装して仕上げます。 
					

塩化カルシウムおよび保水剤を製造ラインに投入します。
 
							フィルムを製袋しながら原料を充填していきます。
 
							製品を1シートずつ、画像装置を用いて検査した後に、重量検査を行います。
 
							製品の内部に水を注入し圧力をかけて漏れや破裂が起こらないか検査します。
 
							ダンボールに詰めて完成です。

やっぱりコンプライアンスですね。工場ですと労務的な法令の他に下請法、36協定などがありますので、それらは率先してきちんと対応しています。
もちろん従業員の安全や品質管理というのも大事なんですが、法令順守が最優先にあると考えています。つまり、法令順守が土台にあって、その上に従業員の安全や品質管理、納期・コストといった優先順位があって業務を遂行しています。
学生時代にバレーボールをやっていたので、一つの目標に向かってみんなで取り組み、達成感を味わうということにやりがいを感じます。社内の掛け声に“一枚岩になって”という言葉があるのですが、私自身も、みんなでいろんな意見を出し合ったり、一緒に考え苦労したりしながら、一つのことを達成するというのが好きなのです。達成した結果も大事ですが、目の前にある問題をどう考えどう乗り越えていくかというプロセスも好きです。
						
                        また、現在単身赴任中なのでよくスーパーに買い物に行くのですが、お客様が買い物カゴに当工場で製造している製品を入れてくださるのを見ると、「ありがとうございます!」って思います。
                        お客様が汗水流して働いて得たお金でご購入いただいていることに、いつも感動します。同時に、お客様にご満足いただける製品を提供しつづけなきゃいけないと身が引き締まる思いです。
                        

これからも私たちが製造した製品をお買い上げいただいたお客様をがっかりさせることなく、ご満足いただけるような安心・安全な製品を提供していきたいと思います。製品の機能をきちんと果たすことで、湿気にお困りのお客様の暮らしをサポートしていきたいと思います。
本当に私たちが心を込めて一生懸命よい製品を作っていますので、ぜひお使いいただければと思います。「ドライペット コンパクト 本体」と「ドライペット 引き出し・衣装ケース用 12枚入」をどうぞよろしくお願いいたします。


						所在地:〒800-0115 福岡県北九州市門司区新門司1-7-4
                        TEL:093-481-3841 FAX:093-483-1260
                        取材:2017年8月