1986年入社。東北地方での営業、総務課、人事課、九州工場、福島工場を経て、2016年に当工場の工場長に就任。仕事のモットーは「仕事は楽しく」。趣味は「ゴルフ」と「B級グルメ」。
除湿剤では、主に「ドライペット スキット 3個パック」と「ドライペット コンパクト つめかえ用 3個入」です。厳選された原料を使い、国内での製造にこだわっています。
その他、防虫剤、消臭芳香剤、脱臭剤、米用防虫剤、も当工場の製造品です。当工場だけの製造品もありラインが止まってしまうと品切れもありえますので、ラインの不備がないようメンテナンスは日々徹底しています。
タンクタイプの除湿剤「ドライペット スキット 3個パック」は液体がたまるタイプの製品です。
容器内にある塩化カルシウムの白い粒が、カビ発生の原因のひとつである湿気を吸い取ります。白い粒が液体に変わり容器に溜まるので、吸湿効果がひと目で確認でき、まだ使えるのかどうかがわかります。
また、湿気を通し液体は通しにくい性質の透湿フィルムでフタをしているので、多少の時間であれば容器が倒れても液体が漏れにくくなっています。
「ドライペット コンパクト つめかえ用 3個入」は詰め替え用の除湿剤です。
「ドライペット スキット 3個パック」と同様、除湿効果が目に見えてわかります。
また、内部の薬剤袋を詰め替えれば何度でも使用できますので、その都度容器を捨てることがなく省資源化にもなっているかと思います。
工場方針としてクレームを出さない、不適合品を出さないというのがあり、製品の機能と品質に問題が起きないようにすることです。そのため、各製造工程において数多くの検査を実施し、問題が起きないよう細心の注意を払っています。 おかげさまで当工場は、今年度は現在までクレームがゼロ。今のところ順調ですね。従業員一同、メイドインジャパンの誇りを持ち、「絶対に悪い物は出荷しない」という強い気持ちでプライドを持ちながら製造しています。
また、実際に製品を作るのは機械ですが、その機械を動かしているのは従業員です。従業員が生き生きと仕事をしていないと生産性も下がりミスも起こります。ですから、従業員全員が働きやすいような環境をつくることが大切だと思っていますし、私のほうから顔色を見に行ったり声かけをしたりして常に気にかけています。
いずれの製品も一番の問題は、液体が外に漏れてしまうことです。
それを防ぐために、「ドライペット スキット 3個パック」に関しては、容器のフタである透湿フィルムを強く引っ張っても破けないことを確かめる強度検査を実施しています。さらに、液体を入れて容器をひっくり返し、容器と透湿フィルムの隙間から漏れがないか確かめる検査もします。
「ドライペット コンパクト つめかえ用 3個入」に関しては、袋の中に空気を入れて上から圧力をかけ、破れや漏れがないか、水の中に入れて袋から水泡が出てこないか(破れや漏れがないか)を検査します。
また、従業員の感覚や経験も大事にしています。通常だとまったく気付きませんが、日々製造に携わるベテラン従業員だと「ラインの動きがおかしい」「音が違う」ということがわかるんです。
ちょっとした異変でも、それが大きな故障の前兆ということもあるので、ラインごとに従業員による確認もしっかり行います。
やっぱり作業中はみんな緊張感を持って取り組んでいると思います。「ケガをしちゃいけない」「悪い物を作っちゃいけない」と。
あとは各製造ラインで生産性の目標がありますので、それに対してすべてクリアしようという面でもピシっと気を引き締めていると思います(笑)。
一方で、休憩時間や終業後はけっこう笑い声も聞こえるので、オンとオフのメリハリがしっかりできている職場だと思います。
年に数回、送別会や忘年会が開かれており、有志で集まって飲みに行くこともあります。
20代から60代まで、社員、パート、派遣社員が協力しながら働いています。
個々で得意なスキルがあり、さまざまな得意分野を持つ人たちが集まって仕事をしていますので、けっこう大きなパワーになっていると思いますね。
原料である塩化カルシウムを製造ラインに投入し、規定量を容器に入れます。
その上から透湿フィルム、アルミフィルムの順に貼り付けてフタをします。容器に紙カバーを付けて3個パックにし、梱包して完成です。
塩化カルシウムを容器に入れます。
容器に透湿フィルムを貼り付けます。
透湿フィルムの上にアルミフィルムを貼り付けします。
紙カバーを付けて3個で1パックにします。
段ボールに詰めて完成です。
原料である塩化カルシウムを製造ラインに投入し、規定量を透湿袋に入れます。透湿袋を熱でシールして平らにならします。3個で1パックにして包装し、完成です。
塩化カルシウムを透湿袋に入れます。
塩化カルシウムの入った透湿袋を熱でシールします。
パックしやすいように袋の中身を平らにならします。
3個で1パックにします。
段ボールに詰めて完成です。
やっぱり法令順守ですね。
それから「安全第一、品質第一をまず目指そう」という考えで取り組んでいます。
まず安全については、ケガをしない環境を作るということです。そのため、私たち管理者が場内を巡視して、機械は不安全な状態でないか、ケガしやすい箇所がないか、従業員が不安全な行動をしていないかというのを見ます。
当工場はおかげさまで今年度は今のところ労災もゼロです。ケガをすると本人も痛いですけど、家族や周りの人間も不安な思いをしますから。ケガなく仕事をするというのが、従業員にとっても一番じゃないかと思います。
品質については、工程ごとの検査をきちっと手を抜かずにやることを徹底しています。それでも万が一、不適合品が発生してしまったとしても、それを製品として出さないように工場全体で徹底した検査を行っています。
社内の掛け声に“一枚岩になって”という言葉があります。 これは、「従業員のみんなが一丸になって」という意味です。ですから、従業員が一枚岩になっていい製品を作り続けるというのが、一番のやりがいですね。
また、店頭でお客様が製品を手に取っているのを見るとやっぱりうれしいですね。「ドライペット スキット 3個パック」と「ドライペット コンパクト つめかえ用 3個入」はベストセラー製品なんです!
消費者の方に長く気に入ってお使いいただいているということだと思いますので、それを作り続けられる喜びということもあります。
当工場では、本当に私たちが心を込めて、よい製品を一生懸命作っております。品質にもこだわっていますので、ぜひ安心してお使いいただければと思います。
「ドライペット スキット 3個パック」と「ドライペット コンパクト つめかえ用 3個入」を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
所在地:〒367-0037 埼玉県本庄市共栄138-1
TEL:0495-24-1221 FAX:0495-25-1510
取材:2017年2月